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2026.05.18
Watches and Wonders Geneva 2026 新作速報 Part.7
2026年4月14日から20日まで開催された今年のWatches and Wonders Geneva。来場者数は約6万人と前年比でプラス9%。ますます勢いを加速するこの高級時計世界最大の見本市で発表された数々の新作をレポートしよう。
■グランドセイコーの新作
Ushio 300 Diver
グランドセイコーのダイバーズウォッチ史上、最もコンパクトなモデルが誕生した。新作「Ushio 300 Diver」のケース径は40.8㎜。例えば、ケース径が43.8㎜の現行ダイバーズモデルSBGH289と比べ3㎜もサイズダウンしていることになる。ケースの小型化は大きさだけでなく、ケース厚12.9㎜と薄型化も同時に実現。こうした小型化の背景にあるのが、搭載するムーブメントの存在である。昨年、ぜんまい駆動式の腕時計では世界最高峰となる年差±20秒のスプリングドライブU.F.A.「キャリバー 9RB2」が登場したことは記憶に新しいが、そのムーブメントをベースに日付表示をなくし、パワーリザーブ表示をダイアル側に配置した新ムーブメント「キャリバー 9RB1」が搭載されている。小型化と薄型化を実現したスプリングドライブの新ムーブメントを搭載することで、コンパクトなボディを手に入れたのである。時計を腕につけてみればすぐにわかるが、チタンという軽量素材に加え、重心が非常に低く設計されているため、フィット感は抜群。さらに6㎜のアジャストに加えて、ダイビング用にエクステンダー部分で18㎜拡張することができるブレスレットは、バックルのGSロゴがロック機能も兼ねており、ダイバーズウォッチとして万全のセーフティを約束する。型打ちで潮流を表現したグラデーションのダイアルは、写真のブルーの他に、グリーンも用意されている。自動巻き(手巻き付き)スプリングドライブ。ケース径40.8㎜。ブライトチタンケース&ブレスレット。300m空気潜水用防水。165万円。
問い合わせ/グランドセイコー公式サイト
■ショパールの新作
アルパイン イーグル 41 AM
ショパールの、ショイフレ家3代にわたる共通のビジョンを体現し、2019年に復活を遂げたスポーツコレクション「アルパイン イーグル」。イーグルの虹彩を彷彿させるサンバーストモチーフの文字盤や、8本のスクリューで固定されたインデックス付きベゼルなど、そのアイコニックなデザインが人気となり、復活間もなくして同メゾンの中心的存在へと成長している。写真の時計は「その新色ダイアル?」と思うかもしれない。確かに新色ではあるのだが、訴求ポイントは、そこではない。この新作は、コレクション初の耐磁性能を備えているのである。ダイアル6時位置に注目してほしい。その証拠に、打ち消し線入れたマグネットのシンボルが控えめにデザインされているではないか。時計の精度を重要視するショパールは、磁気帯による精度の低下を長年の課題としてきたが、非磁性ヒゲゼンマイを搭載した自動巻きムーブメント「Chopard 01.01-C」を開発したことで、この問題を克服。従来のヒゲゼンマイを搭載したムーブメントと比較して、磁気への感度を15分の1にまで低減させることに成功した。もちろんその精度の高さは、COSC認定クロノメーターのお墨付きとなる。ケースはリサイクル率80%を誇るルーセントスティール™。アルプスの自然美にインスパイアされた新色のモスグリーンダイアルが組み合わされ、爽やかでありながらも、極めてタフな腕時計が誕生した。自動巻き。ケース径 41㎜。ルーセントスティール™ケース&ブレスレット。100m防水。242万円。
問い合わせ/ショパール公式サイト
■アンジェラスの新作
ティンクラー 1958
コンプリケーションウォッチの中でも最高峰とされるのは、リピーター機構を搭載した時計である。オンデマンドで現在時刻を音で知らせるこの機構は、大きく分けると3種類。時刻を分単位まで知らせるミニッツリピーター、5分単位まで知らせるファイブミニッツリピーター、15分単位まで知らせるクオーターリピーターだ。鳴り物系の最上位はミニッツリピーターであり、このクラスになると1000万円以下の時計は、まず存在しない。どんなに時計が好きであっても、手の届く代物ではない。ならば1891年創業の知る人ぞ知る名門、アンジェラスの最新作「ティンクラー 1958」に注目してほしい。これはクオーターリピーター機構を搭載した腕時計である。9時位置のボタンを押して、最初に聞こえる音が1回鳴ったら1時、少し感覚を置いて次の音が1回鳴ったら1時15分~29分の間、2回鳴ったら30分~44分、3回鳴ったら45分~59分の間という感じで時刻を伝える。アンジェラスは元々、第一次世界大戦中は盲目の兵士のために点字付きリピーターウォッチを設計していたブランド。その後はクロノグラフなどを得意としていたが、1950年代になると再びリピーター機構の時計に力を注ぎ、1958年にアンジェラスが特許を取得したリピータームーブメントを搭載して「ティンクラー」が誕生する。ここに紹介する新作は、この伝説の腕時計をオマージュした特別限定モデル。写真の18Kイエローゴールドモデルは、わずか世界限定15本のみ。また世界限定25本のSSケースのモデルも用意されており、こちらは731万5000円となっている。自動巻き。ケース径38㎜。18KYGケース。アリゲーターストラップ。3気圧防水。 1100万円。
問い合わせ/アンジェラス公式サイト