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2026.08.27
「スピードマスター 38」の最新作は、かつてないほど“ムーンウォッチ”に急接近!
ヘリテージな意匠に、38㎜ケースという使い勝手

「スピードマスター 38」。ブラックダイアル。324.30.38.50.01.002。自動巻き。ケース径38㎜。SSケース&ブレスレット。97万9000円。
シーマスター、コンステレーション、そしてデ・ヴィル。オメガの時計は、時計史に名を刻む傑作の宝庫だ。その中でも唯一無二の存在となるのが、ムーンウォッチとして知られる永世定番「スピードマスター」である。
「シーマスター」コレクションが、さらにアクアテラやプラネットオーシャンへと細分化されていくように、「スピードマスター」コレクションもまた、コンセプトによって細かくモデル分けされている。
現在、スピードマスターコレクションを構成するのは、5つの柱。純粋なムーンウォッチである「スピードマスター」に加え、「ヘリテージモデル」「ダーク サイド オブ ザ ムーン」「スピードマスター 38」「2カウンター」がラインナップしている。
「ヘリテージモデル」は歴代傑作の復刻、「ダーク サイド オブ ザ ムーン」は新素材などの採用、「スピードマスター 38」はモダンな小ぶりケース、「2カウンター」は通常の3カウンタをシンプルな2カウンターにといった具合に、スピードマスターの中でも個性を競い合っているのだ。もちろん、全てに共通するのは、それがクロノグラフであるということ。

「スピードマスター 38」。オパーリンシルバーダイアル。324.20.38.50.02.001。SSケース&ブレスレット。99万円。
今回のニュースは、その中の「スピードマスター 38」コレクションに、新たな7モデルが加わったこと。前作と比べて、何が変更されているのか。その詳細をお伝えする前に、簡単に「スピードマスター 38」のおさらいを。
「スピードマスター 38」は、2017年のバーゼルワールドで発表された。「38」とは、ケースの直径サイズのこと。ケース径42㎜の現行「スピードマスター」より4㎜小さいケースは、そのフィット感の高さが最大の魅力だ。
スピードマスターは、1957年の初代から“手巻き”のムーブメントを採用してきた。1980年に入るとオメガは、プロフェッショナル色の強かった手巻きのスピードマスターに、オートマチックモデルを加えることで、より多くの人にスピードマスターを浸透させていった。
この時、ムーブメントだけではなくケースサイズも小ぶりに。初代自動巻きスピードマスター「Ref.3510.50」のケース径は39㎜。手巻きスピードマスターの「42㎜ケース」は、今でこそ普通のサイズだが、当時はまだ大型ケースの位置付けだったからだ。
自動巻きスピードマスターはその後、多くのバリエーションが誕生して人気を集めるも、2000年後半に生産が終了。2017年に誕生した「スピードマスター 38」は、この自動巻きスピードマスターを引き継いで誕生したコレクションと言えるだろう。

ホワイトダイアル。324.30.38.50.04.001。SSケース&ブレスレット。105万6000円。
それでは、新作のディテールをチェックしていこう。注目すべきアップデートは、インダイアルの形状が楕円形から完全なラウンド型になったこと。その中のインデックスもスモールセコンドが「30・60」から「20・40・60」に、30分積算計が「15・30」から「10・20・30」に、12時間積算計が「4・8・12」から「3・9・12」に変更されている。
これまでバーとドットを組み合わせていたアワーインデックスは、ドットをなくしシンプルなバーインデックスのみに。ダイアル12時位置のロゴも、CO-AXIALなどの表記がなくなり、ブランド名とモデル名だけがスッキリと刻まれている。
またタキメータースケールが刻まれているベゼルは、これまで5分間隔で凹んだスリットが入っていたが、新作では完全なフラット形状に。厚みのあるクラシカルなスタイルに加えて、ファン必見の“ドット・オーバー 90”の意匠も施され、よりスピードマスターのヘリテージを強く感じられる内容になっている。
今回の新作発表に関して、オメガCEOのレイナルド・アッシェリマン氏は、「スピードマスター 38は誕生以来、常に“ムーンウォッチ”のデザインコードを継承しながら、サイズ感、カラー、そしてシンプルさ追求してきました。今回のアップデートでは、その“ムーンウォッチ”からのインスピレーションをさらに発展させることで、スピードマスターのDNAをいっそう豊かなものへと昇華しています。同時に、38㎜シリーズならではの洗練された佇まいと独自の個性は、そのまま受け継がれています。」と語っている。
つまりモダンでスタイリッシュな「スピードマスター 38」が、同時に究極の“ムーンウォッチ化”を果たしたということ。これは、長年にわたりスピードマスターの進化を見届けているものにしかできない、絶妙なバランス感覚と言えるだろう。
今回、インダイアルの形状が楕円から正円に変更され、12時間積算計の中にあるデイト表示の窓も楕円からスクエアに変更されている。興味深いのはムーンウォッチを象徴する「ブラックダイアル」のみ、このデイト表示をなくしていること。他6モデルがデイトありのキャリバー3330を搭載するのに対し、ブラックダイアルのみがデイトありのキャリバー3332を搭載している。
最もマニア向けのブラックダイアルの他に、SSケースモデルでは、ホワイトダイアルとシルバーダイアルを用意。またバイカラーケースのモデルや、ベゼルにダイヤモンドをしたモデルもラインナップする。世代性別を問わず、スピードマスターの新たな時代が、また始まろうとしている。
「スピードマスター 38」のバリエーション
オパーリンシルバーダイアル。324.20.38.50.02.001。SS +18Kムーンシャイン™️ゴールドケース。173万8000円。
アイボリーダイアル。324.20.38.50.02.002。SSケース+18Kセドナ™️ゴールドケース&ブレスレット。173万8000円。
アイスブルーダイアル。324.15.38.50.03.001。SSケース&ブレスレット。ダイヤモンドベゼル。183万7000円。
マザーオブパールダイアル。324.15.38.50.05.001。SSケース&ブレスレット。ダイヤモンドベゼル。194万7000円。