2018.05.31

ユリス・ナルダンは武骨ダイバーズと異色フリークの一騎打ち【博士と助手の新作時計 2018 ガチンコ対決!】

かつてのマリンクロノメーターの名手が1000mの深海に挑んだ。
シリコンパーツの先駆者でもあり、新フリークはその技術の真骨頂。

博士「シュモクザメが深海へ誘う」

ダイバー ディープ ダイブ
初の1000mダイバーズはハンマーヘッドシャークがアイコン。ダイヤルにその群れが浮かぶ。ストラップはエクステンション式。自動巻き。径46㎜。チタンケース。チタン+ラバーストラップ。予価139万円。6月発売予定。

裏蓋に刻むハンマーヘッドシャークを正面から見た図案がユニーク。

跳ね上げ式の巨大なリューズガードには、赤い1000Mの文字が。

助手「シリコン技術の集大成」

フリーク ビジョン
ムーブメント自体が分針となる独自のカルーセルの主要パーツをすべてシリコン化。高精度加工で最適化が図られ、信頼性はより高い。自動巻き。径45㎜。PTケース。アリゲーターストラップ。予価1103万円。6月発売予定。

フリーク専用の特殊自動巻き機構を開発。

テンプもシリコン製。金属の錘で必要な慣性モーメントを得る、ひげゼンマイの独自形状。

2つの得意分野で実力伯仲

博士 海と深く関わってきたメゾンが、ついに1000mダイバーズを発表した。深い溝を刻んだ逆回転防止ベゼルなど、武骨な外観は、海の男の好みだろう。

助手 それ以上に、フリークの新作は見ごたえ十分でした。業界で先鞭を付けたシリコン技術を駆使して、なんと主輪列とテンプまでシリコン製にしたんですから。シリコンならではの高精度加工と軽量化で高効率となり、独自のカルーセルが、格段に進化しました。

商品の問い合わせ/ソーウインド ジャパン Tel.03-5211-1791

[時計Begin 2018 SPRINGの記事を再構成]
写真/岸田克法 文/髙木教雄 構成/市塚忠義