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2020.09.03
もう、これだけで欲しくなっちゃう!? 最新クロノマットはルーローブレスだ!
ジョージ・カーン新体制になってから、いくつかのシリーズが斬新なモデルチェンジを果たしてきたが、日本で最も人気が高いクロノマットに関しては、まだ手がつけられていなかった。熱狂的なファンが多いだけに、ここは触らぬ聖域とするのか……、その答えが写真のモデルである。そう、新生クロノマットの誕生だ。武骨なイメージは抑えられ、シーンを選ばない万能クロノに生まれ変わった。
しかしよく見てみると、1984年オリジナルの意匠をふんだんに取り入れていることが分かる。まず回転ベゼルに取り付けられたライダータブの復活だ。驚くことに3時位置と9時位置のライダータブは工具を使えば入れ替えが可能。つまりオリジナルモデルがそうであったように、カウントダウンとカウントアップ、両方の機能が使えるのだ。もう1点、我々の目を奪ったオリジナル仕様がルーローブレスレットである。バタフライクラスプ式の採用で、手首側から見ても、そのつなぎ目はほとんど分からない。つけ心地は完璧で、何より見た目がカッコイイ!パっと見は都会的、よく見れば古典的。この究極のバランス感覚は、ブライトリングの歴史をきちんと整理した結論と言える。
しかもこちらは日本限定仕様
フィレッチェ・トリコローリがお手本
ルーローブレスレットを採用していたのがイタリアのアクロバットチーム(フレッチェ・トリコローリ)とのコラボレーションにより、1983年に開発、発表されたモデル。翌年、このモデルを元に元祖クロノマットが発売。
[時計Begin 2020 SUMMERの記事を再構成]
文・構成/市塚忠義