2023.09.15

タグ・ホイヤー×ポルシェの新作が誕生 気になる人は伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージに!

ポルシェ911のスピリットが凝縮

今年2023年は、ポルシェの代名詞であるポルシェ911(当初は901)の生誕60周年。2021年からポルシェとパートナーシップを結んでいるタグ・ホイヤーから、この大きな節目を記念する、ちょっと特別なクロノグラフがリリースされた。

「タグ・ホイヤー カレラ クロノスプリント × ポルシェ」。自動巻き。径42㎜。SSケース。911のゴロ入りのカーフレザーストラップ。115万5000円。

初代ポルシェは、時速100kmまでに到達する時間が、わずか9.1秒ということで世界を驚かせた。この「9.1秒」という加速記録が、今回紹介するクロノグラフでも非常に重要なテーマになっている。新作アニバーサリーモデル「タグ・ホイヤー カレラ クロノスプリント × ポルシェ」のベーススタイルとなっているのは“グラスボックスだ”。初代カレラをイメージして風防ガラスとダイヤル、そしてタキメーターを一体化させた“グラスボックス”スタイル。今後の新生カレラのスタンダートとなるべく発表された斬新なクロノグラフの形状は、大きな反響を呼んでいる。

グラスボックスを特徴づける立体的なフリンジの内側は9.1まで赤いラインが入る。

しかし、この時計のダイヤルの見返し(フリンジ)に目を向けると、そこにあったはずのタキメーター表示がなくなっている。その代わりに確認できるのは、「10」までを細かく刻んだインデックスと、「9」まで(正確には9.1)を赤く色付けしたメモリだ。この「9.1」メモリがまさに初代ポルシェの「9.1秒」にちなんだ仕様なのだが、本当の見せ場は、このクロノグラフを作動させてからだ。

SSケースの他に、18KRG(5N)ケースも用意される。295万3500円。

クロノグラフのスタートボタンをプッシュするとセンターのクロノグラフ針が動き出すのだが、クロノグラフ針の運針スピードが明らかに早い。しかし、「9.1」の目盛りをすぎると急激にその運針スピードが減速。一周を終える「60」に向かって減速していくのだが、「60」をすぎると再び加速が始まる。そう、このクロノグラフは針の動きに緩急をつけて、「急」の部分でポルシェ911を表現しているのだ。それにしてもクロノグラフ針が1周するなかでスピードが変わるなんてユニークな時計が、未だかつて、あっただろうか。

新キャリバー「TH20-08」の回転ローターでは、ポルシェのアイコンである3本スポークのステアリングを表現。

「ポルシェ911」仕様のディテールは、他にもある。6時位置のスモールセコンドの「50-54」の目盛りが赤くなっているが、これは当時、都市部で推奨されていた時速50km近辺を目立つようにしていた、1970年代ポルシェのダッシュボードがモチーフになっている。また9時位置の12時間積算計では「6.8」メモリから赤いラインが始まっているが、これはエンジン回転数の限界値と言われた6800rpmを表しているのだ。

タグ・ホイヤーとモータースポーツとの深い繋がりを表現したポップアップストア「TAG HEUER CARRERA × PORSCHE -60 ICONIC YEARS-」。

ポルシェ911スピリットが満載のクロノグラフ。現物のリアルな針の動きを早く見てみたいと思った人も多いかもしれないが、そのチャンスが、さっそく今週末に! 9月19日(火)まで、新宿の「伊勢丹新宿店 本館1階 ザ・ステージ」にて先行発売されているので、気になった人は、足を運んでみて欲しい。

<TAG HEUER CARRERA x PORSCHE -60 ICONIC YEARS->                                住所:東京都新宿区新宿 3-14-1 伊勢丹新宿店 本館 1 階 ザ・ステージ            TEL:03-3352-1111(大代表)
営業時間:10:00-20:00 (伊勢丹新宿店に準する)
イベント公式サイト
 
お問い合わせ:タグ・ホイヤー公式サイト

文・構成/市塚忠義