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2023.11.30
ゴールドでいっそう引き締まったシャネルのJ12
「J12 キャリバー 12.1」に初めてのイエローゴルド仕様
ご存知のように、シャネルは時計専業のメゾンではない。しかし、現在の高級時計業界の、いくつかの指標は、シャネルによって確立されたものだ。例えば、高級時計のケースに、「黒」と「白」という概念をもたらしたのは、紛れもなくシャネルである。
それまで、ゴールドなどの貴金属に加え、ステンレススティールなどのスポーティな素材が主流だった高級時計に、シャネルは「黒」と「白」という世界をセラミック素材によって取り入れた。艶やかで滑らかなセラミックは耐傷性にも優れ、美観と実用を両立。以降、セラミック素材の腕時計が、他ブランドからも続々とリリースされることになる。
シャネルが先駈けるのは、素材だけではない。時計に搭載するムーブメントに対しても、先見性を発揮している。現在、時計業界で最も注目度の高いサプライヤーのひとつ「ケニッシ」のムーブメントを、早くから採用していたのがシャネルだ。実際に、一部株式を保有しており、シャネル独自のケニッシ製ムーブメントを完成させている。
このように、素材、ムーブメントで業界をリードしてきたシャネル。その象徴とも言える「J12 キャリバー 12.1」に、初めて18Kイエローゴールドを取り入れたモデルが加わった。もちろんケースのベースは、セラミックだが、ベゼルやリューズが18Kイエローゴールドとなっており、針やインデックスにもゴールド仕上げが施されている。
ゴールドとのコンビネーションは、時計を裏返しても楽しむことができる。COSC認定のケニッシ製オートマティックムーブメントの回転ローターに、初のゴールド仕上げを採用。大きくオープン加工されたローターが、さらなる存在感を手に入れた。なお新作は、写真のブラックセラミックの他に、ホワイトセラミックのモデルも用意されている。
お問い合わせ:シャネル公式サイト
文・構成/市塚忠義