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2024.04.29
Watches & Wonders Geneva 2024 速報! Part.5
4月9日からスイス・ジュネーブ空港近くのパレクスポで開催された「Watches & Wonders Geneva 2024」。今年はようやく、時計Begin編集部も取材に行ってまいりました! 主に会場内でお披露目となった約40ブランドの新作を、数回に分けてお届けします。
TAG HEUER タグ・ホイヤーの2024新作
グラスボックスが特徴のタグ・ホイヤーのカレラに、ニューフェイス。1960年代後半、ジャック・ホイヤー氏が好んで採用した「パンダ」ダイアルの復活だ。模範となったのは、カレラ コレクションのルーツにもなっている「7753SN」。Sは英語でシルバー、Nはフランス語で黒(ノワール)を意味する。カレラの美しいプロポーションを継承しつつも、最新キャリバー「TH20-00」の搭載と初ブレスレットの採用で、かつてない完成度の高さを手に入れている。
SSケースのスキッパーに、エレガントな18Kローズゴールドモデルが登場。このクロノグラフはレース用と言っても、モータースポーツではなくレガッタレース用。スタート前の15分間を、自社製キャリバー「ホイヤー02」をレガッタ用に変更した「TH20-06」が計測する。サブダイアルのカラーリングのインスピレーションは、オリジナルの「イントレピッド号」から。
お問い合わせ:タグ・ホイヤー公式サイト
SPEAKEMARIN スピークマリンの2024新作
スピークマリンにとって初めてのSSブレスレット装着モデルとして2022年に発表された「リップルズ」に新色ダイアルが登場。丸でもスクエアでもない、「ラ・シティ」ケースに、メタリックシルバーのダイアルが組み合わされた。リップルズウェーブ仕上げが施された12本の「水平波紋」は、もちろん健在。近代的な建築を思わせるエッジの効いた時計を裏返せば、伝統的なマイクロローターのムーブメントが、姿を現す。
お問い合わせ:スピークマリン公式サイト
LAURENT FERRIER ローラン・フェリエの2024新作
ローラン・フェリエにとって初めてのムーンフェイズ搭載モデル。メゾンの代名詞であるアニュアルカレンダーに、クラシックでありながらも非常に個性的なムーンフェイズ表示がダイアル6時位置に組み合わされた。ダークブルーのムーンディスクのベースは、ムラーノの職人によるアベンチュリンガラス製。手作業で彫り込んだ月と星にホワイトペイントを加え、さらにスーパールミノヴァを塗布。高温で焼成したあとにクレーター模様をエングレービングして、その上を半透明のペトロールブルーエナメルでカバーすると、ステンドガラスのような表情になるという。
お問い合わせ:ローラン・フェリエ公式サイト
JAEGER-LECOULTRE ジャガー・ルクルトの2024新作
ジャガー・ルクルトは今年、究極の精度を求めて時計作りの原点に立ち返った新作を発表。選ばれたコレクションは、久々の登場となる「デュオメトル」だ。独立した2つの香箱を備え、時刻表示の精度を損なうことなく複雑機構を追加できる「デュオメトル」に、メゾン初の3軸回転トゥールビヨンが組み合わされた。さらに新開発のキャリバー388には、グランドデイトと閏年の下一桁を赤字で表示するという、特許取得の4桁西暦表示の永久カレンダーも搭載されている。
デュオメトルに初めてSSケースモデルが誕生。オパーリン仕上げやサンブラッシュ仕上げなど、複数の仕上げを施したディープブルーダイアルとの相性も抜群だ。ダイアル右側のサブダイアルが時刻表示、左側がデイト表示&ムーンフェイズ表示。それぞれの表示の下には、個別のパワーリザーブ計が備わっている。その間、6時位置にあるのはフドロワイヤント計。通常の60秒で一回転する秒針に対し、1秒間に6回ジャンプして1回転するため、1/6秒単位で計測することが可能だ。
お問い合わせ:ジャガー・ルクルト公式サイト
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取材・文/市塚忠義