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2023.03.31
店内の至るところに「トノーケース」が! 【目指せ完全制覇! 銀座時計店ガイド ♯12 リシャール・ミル 銀座】
Q モノトーンな色合いで、とても洗練された店内ですね。よく見ると、インテリアの所々に「リシャール・ミル」の時計がデザインされているのが面白い!
A 大きいもので言うと、正面奥の棚は、棚そのもの全体がトノー形をしています。他にも椅子の背もたれやショーケースの引き出しの取っ手も時計ケースの形をしているんですよ。
Q 本当だ! あとトップアスリートのサイン入りグッズが結構展示されているようですが。
A 実は、試合などで来日した彼らが、お忍びで来店してくれた時のものなんです。過密スケジュールにもかかわらず、駆けつけてくれて。本当にリシャール・ミルのファミリーなんだと感じました。
Q 時計技術者の方も常駐しているんですか? ガラス張りの「見られてる感」が、ハンパないです。
A 本社でトレーニングを受けた技術者が、平日は常駐しています。ストラップの交換や、防水テスト、精度のチェックなど簡単な内容であれば、すぐに対応できることもあります。
Q さて、それではそろそろ、時計の方を拝見させていただきたいのですが……、店内に時計が……、ない!?
A はい、ありがたいことにリシャール・ミルの時計は現在とても好評で、全世界的に製品の供給が追いついていない状態なんです。もともと数万本を生産するようなブランドではないため時計自体の希少性がとても高く、新作が発表されるとたちまち完売となります。
Q リシャール・ミルの時計は、平均単価で1000万円を軽く超えていると思うのですが、その時計がたちまち完売って、すごいですね。
A リシャール・ミルのオーナーは、リピーターの方が多いんです。他のブラントですと、あまりにも高額な時計はショーケースに入れて観賞用としてコレクションする方が多いかと思いますが、リシャール・ミルのオーナーは、ガンガン使います。ケースも丈夫ですし、タフなコンプリケーションウォッチとして信頼していただいているので、「毎日つけられる複雑時計」として人気が高いのではないかと思います。
Q そうすると本日は、時計は1本もない感じですか?
A かろうじて1本、ご用意させていただきました(笑)。2020年に発表された「RM 65-01 オートマティック スプリットセコンドクロノグラフ」。です。同社としてはレアなレッドゴールドを使用した重量感のあるモデルで、10振動のスプリットセコンド・クロノグラフを搭載しています。赤いワインディングのボタンを押すと、高速でゼンマイを巻き上げることができます。多機能モデルなので操作ボタンがたくさんあるのですが、ボタンの色と、それで動かす針の色がリンクしているので、視覚的に機能を使い分けられるようになっています。
Q こちらの時計は、売り物なのですか?
A この時計は売り物ではなく、店頭ディスプレイ用のサンプルとなります。先ほども申し上げましたように、供給が追い付いてない状況でして。しかしながら、せっかくご来店頂いたお客様にはリシャールミルの時計を実際に体感していただきたい想いから、現在は各ブティックにサンプルをご用意しております。サンプルを交え、お客様とお好みのモデルなどをお伺いし「カスタマーカード」にてご要望をお受けしております。
Q では、昨今の新作で、店長が気になったモデルは、ありますか?
A 全部気になります(笑)! あえて3つあげるなら最初はやはり、あの驚異的な薄さを実現したフェラーリとのパートナーシップモデル「RM UP-01 フェラーリ」です。1.75㎜しか厚みがないケースがどれほど薄いのか、実機を見る前に気になって仕方なかったので自分で公表されているサイズで厚紙を象って作りました! で、さらにビックリみたいな。これまでフェラーリのロゴを冠した時計はいくつもありますが、ここまで本気の時計があったでしょうか。薄さ競争には、ある程度終止符が打たれたと思っていましたが、まだまだ挑戦しようという意欲に感服します。
A 2本目はF1界の貴公子、フェルナンド・アロンソの熱い思いから生まれたモデル「RM 47 トゥールビヨン」です。彼が愛する日本文化とサムライ精神を形にした時計で、開発には4年が費やされたと聞いています。甲冑姿の侍の奥行き感は、まさにアートピース。日本文化への深い造詣がなければ、あの説得力は生まれないと思います。ちなみに侍を構成する11の部品のエングレービングには16時間を必要とします。
A 最後の1本は、ロックンロールな最新作トゥールビヨン「RM 66 フライング トゥールビヨン」です。骨ばかりになった5本の指が、ムーブメントを鷲掴みしているという衝撃作です。高速巻き上げの香箱を6時位置に、フライング トゥールビヨンを12時位置にレイアウトしたブランド初の構造を採用しています。関節部分の造形には、今にも動き出しそうなぐらいのリアリティがあります。
問い合わせ リシャールミルジャパン
(写真/小澤達也(Studio Mug) 文・構成/市塚忠義)
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