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2020.06.18
【CEOインタビュー】新生スピーク・マリンの今後のヴィジョン
CEOインタビュー
新生スピーク・マリンの今後のヴィジョン
近年マニュファクチュール化を果たし、さらにブランド体制も刷新されたスピーク・マリン。これにより同社の時計作りはどう変わっていくのか?CEOに就任したルヌブレ氏に話を聞いた。
「私たちは、独立性、自由、オーセンシティ(真性)、リスペクトの4つをブランドの哲学として活動しています。2018年にオフィスをジュネーブに移して体制も新しくなりましたが、スピーク・マリンのブリティッシュヘリテージ、例えばピカデリーケースやビッグベンに想を得たスペード型の針など、デザイン的特徴を受け継ぎながら、今後はよりモダンかつエクスクルーシブにシフトしていこうと考えています」
機構面では変化があるのだろうか?「自社で開発・製造するムーブメント01、GMT&レトログラードのSMA02、マイクロローターのSMA03を中心に展開し、他にミニッツリピーター&トゥールビヨンやオートマタなども手がけます。私たちは内部機構においても、より複雑で個性的にしていくことで、以前にも増してラグジュアリーなブランドへと進化していくことを目指しています。今春以降の新たなアイデアも現在進行中ですので、お楽しみに!」

クリステル・ルヌブレ
フランス北アルプス地方の有力なビジネス一家に生まれる。若くして経営とマーケティングのスキルを磨き、ピーター・スピーク・マリンの会社に投資して成功に導く。現在は同社CEOに就任。
スピーク・マリン
2002年、英国人独立時計師ピーター・スピーク・マリンにより創業。高級時計メーカーに複雑機構を提供する名手として知られ、自身のブランドでも複雑系のユニークピースなどを展開。また、デザイン面では特殊ラグを備えた英国風のピカデリーケースが特徴に。15年に自社一貫製造のブランド体制を確立した。
新生スピーク・マリン話題の3モデル
SPEAKE-MARIN(スピーク・マリン)
ワン&ツー アカデミック フルムーン 38㎜
1時半位置の小秒針と対になるようムーンフェイズを配置。白とオレンジの月が交互に現れることにより、芸術的な月齢表示を行う。世界限定2本の希少なモデルで、日本には1本のみが入荷。自動巻き。径38㎜。18KRGケース。アリゲーターストラップ。278万円。
SPEAKE-MARIN(スピーク・マリン)
ワン&ツー オープンワーク デュアルタイム
ブランド初のデュアルタイムモデル。3D構造の文字盤にオープンワークの24時間表示を装備。また、ブランド哲学を示す1時半位置の小秒針とともにレトログラード式デイトも。自動巻き。径38㎜。18KRGケース。アリゲーターストラップ。限定20本。430万円。
SPEAKE-MARIN(スピーク・マリン)
ミニッツリピーター フライングトゥールビヨンレジェルテ
2つの複雑機構を同時に搭載したハイコンプリケーション。サファイアクリスタル製のケースを採用したことで、表・裏・サイドのどこからでも複雑かつ精緻な内部機構が鑑賞できる。手巻き。径46.4㎜。オーストリッチストラップ。4807万円。問い合わせ:DKSHジャパン
[時計Begin 2020 SPRINGの記事を再構成]